粥彦

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2017年 10月 19日

尾形亀之助之詩之事 はじめます

3年前の記事ですが、亀さんについて書いたものです。
まだ、未完ですが、よろしければお読みください。


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尾形亀之助之詩之事


もくじ


はじめます

1 わざと間違える

2 心よくなまける

3 雨の楽隊

4 私と私

5 蠅と私

6 昼ちよつと前

7 謎 黄色 

まとめられないです

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はじめます


 これから、尾形亀之助(一九〇〇~一九四二)の詩について語ります。亀之助の生涯と人物像については、これまでに秋元潔さんや吉田美和子さんの労作によって精緻に語られてきました。亀さんは、お坊ちゃん育ちで、生活無能者、とんでもない酒飲み等、微苦笑してしまうエピソードには事欠きません。

 ただ、亀之助の詩を正面から取り上げることは、なかなか難しい作業です。その理由は、亀之助詩を真面目に取り上げようとすればするほど、的外れな批評となるような構造が存在するからです。

 たとえば、第二詩集『雨になる朝』の後記において、「で、この集をこと新らしく批評などをせずに、これはこのまゝそつと眠らして置いてほしい」と書き残していることからも推測できますが、亀さん自身、まともに批評されないようにちょっと気を遣って(?)いた節があります。短文「私と詩」では、「『笑い』といふやうなものをゆつくり詩に書いてみたい」と、おそらく当時の、いや現代の批評家をも煙に巻くようなことを述べています。

 で、私は、どうすればいいのか。

 この言葉づかいですでに明らかかもしれませんが、あるていど不真面目に亀之助詩を取り上げることが、かえってよい方法なのかもしれません。亀さんの言葉づかい、息づかいといった独特の「振る舞い」を、できるだけ真似たり茶化したりすることで、亀詩の魅力に迫る抜け道のようなものが見つかる気がしています。ふふっと「笑い」がこみ上げてくるような引用、発想、表現を、ゆっくりと書いてみたいのです。

 ですから、私は、目玉を三角にした批評家としてではなく、心よくなまけている亀之助のいちファンとして書きます。というわけで、内容には、いっさいの中立性はございません。拙稿を読んでくれた人が、亀之助詩に興味を持ってもらえたら、うれしいです。もし、怒った人がいても、そっと眠っていただけたら幸いです。

(つづく)















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by kayu_hiko | 2017-10-19 13:15 | 尾形亀之助 の こと | Comments(0)


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