粥彦

kayuhiko.exblog.jp
ブログトップ
2014年 09月 27日

尾形亀之助之詩之事  心よくなまける


尾形亀之助之詩之事


もくじ


はじめます

1 わざと間違える

2 心よくなまける

3 雨の楽隊

4 私と私

5 蠅と私

6 昼ちよつと前

7 謎 黄色 

まとめられないです

+++


2 心よくなまける


 ここではないどこかへ、亀さんは歩んでゆきます。




(春になって私は心よくなまけてゐる)


私は自分を愛してゐる
かぎりなく愛してゐる

このよく晴れた
春   
私は空ほどに大きく眼を開いてみたい

そして
書斎は私の爪ほどの大きさもなく
掌に春をのせて
驢馬に乗つて街へ出かけて行きたい



 ご存じのように(?)、亀さんは、いつもなまけていました。が、春になってようやく、「心よく」なまけられるようになったようです。よかったですね。それにしても、かなりナルコポンが効いた詩です。

 でも、よく読むと、しっかりなまけて何もしていないわけで「大きく眼を開いてみたい」や「街へ出かけて行きたい」とあるように、ただ空想しているにすぎないのです。亀さんが「なまけて」していることは、自分を「かぎりなく愛」することだけなのです!

 自分を愛することが、なまけることと等価なのか、なまける自分を愛しているのか、定かではありません。まあ、どちらにしろ大差はないと思うのですが……。

 ここは、真面目に考えず、亀さんと一緒になまけることが大切です。ただ自己愛に満ちた「私」の存在に注意を払っておきつつ、驢馬に乗って次へ向かってください。










[PR]

by kayu_hiko | 2014-09-27 18:00 | 尾形亀之助 の こと | Comments(0)


<< 朗読の休日 盛況でした      本日は、朗読の休日なり   ... >>