2017年 02月 16日

『光ったり 眠ったりしているものたち』刊行によせて


 前作『耳の人』より3年、新たな詩集『光ったり 眠ったりしているものたち』をブックロアより刊行することになりましたのでお知らせします。


 私は、10年前の2007年秋頃より詩を書き始めました。春日山原始林の麓に移り住み、1年が経った頃でした。この美しい風景、雰囲気を、より多くの人たちに知ってもらいたいとペンを執りました。折りよく、美術作家の永井宏さんが詩の通信ワークショップを始められたので参加しました。永井さんのアドバイスは簡潔でしたので、気持ちよく書き続けることができました。3年ほどお世話になり、その間に『大きな鯨』(2008年・私家版)、『フタを開ける』(2010年・書肆山田)、『朝のはじまり』(2010年・ブックロア)などを刊行しました。残念ながら、永井さんは2011年に亡くなられました。当時、追悼として「羽」という作品を書きましたが、ようやく今回、収録できました。少しは恩返しができたかもしれません。


 ブックロアから最初に出版した『朝のはじまり』は、予想以上にじわじわと売れ続け、第二刷も在庫が無くなりました(といっても合わせて600部ですが)。詩集は売れるものではなく、身内で献本し合うものらしいのですが、私はそういった閉鎖的な現状に疑問を持っています。詩集が、もっとふつうに書店に置かれて、人々が読んで楽しめたらなあとずっと願ってきました。といいつつも、前作『耳の人』は、シンプルすぎる装丁、小さすぎる文字、何も起こらない内容等、ふつうでは「ない」本作りをしてしまい、私自身も揺れているところですが……。


今作『光ったり 眠ったりしているものたち』では、これまで以上に開放的な内容と装丁を心がけて作ってみました。まず、表紙画・イラストを安福望さんに依頼しました。安福さんは、短歌とイラストの本『食器と食パンとペン』やツイッターなどで人気のイラストレーターです。親しみやすさと、のほほんとした雰囲気のイラストは詩の内容にぴったり合っていると思います。また、ようやくISBNコードを取得し、流通に乗るようにしました。


目次は、以下の通りです。29作品あります。そのうちの9作品には安福さんのイラストが添えられています。


半笑い / とうふの人 / お互い / 西 / 骨の声 / ひょうたん / 猫師 / あなた / 台湾の屋台( 老詩人の話 其の三) / タコの話 / 羽(追悼 永井宏) / こたつ主義とは何か?  / 月町 / ゆらゆらとほん / 処世術 / 無意識(たましい) / 純粋な空 / クリーム / バイエル / 言祝ぎ(ことほぎ) / 散歩屋さんのはなし / 扇風機同盟の夏 / ひと呼吸 / すず / のほほん製作所1 / のほほん製作所 2 / 「しかせん」を売る / 夏の姿 / 誰もいない












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by kayu_hiko | 2017-02-16 14:20 | 日々ノ呟キ | Comments(0)


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