粥彦

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2017年 06月 27日

蛍はいない


結局、蛍を見ることはできなかった。
今年はそういう年なんだとおもう。
向こうの世界と何か通じにくい年なんだろう。
風通しが悪く、視界がぼやけていて、入口と出口が見つからないかんじ。

クヌギの巨樹は元気だ。
昨年に比べると葉の茂りもだいぶ増えている。
虫除けのスカートを身につけて三年目の夏になった。
ナラ枯れの猛威はピークを越えたのかもしれない。

鹿のファミリーグループは増加気味だ。
入れ替わり立ち替わり、目の前を通り過ぎて行く。
朝は、ほんとうにのんびり過ごしている。
ここは古代かとおもってしまう。

鹿たちが勢力を伸ばしたからか、人は減った。
ここは、人が暮らしていくにはなかなか難しい場所なのだ。
間違いなく不便だろうし、今年は蛍もいない。
いや蛍がいないから引っ越す人はいない。
僕はすでに来年の蛍を楽しみに待っている。







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by kayu_hiko | 2017-06-27 20:19 | 日々ノ呟キ | Comments(2)
Commented by chico at 2017-06-27 21:08 x
こんばんは。
冒頭の4行がすきです。
わたしもどうやらそんな年廻りらしく、だいすきな奈良を離れる運命となりました。
流されて逆らわず、生きていこうとおもいます。
縁があればまた相応の時期に出会うべき場所や人と出会えますよね。
西尾さん。
ありがとうございます。
Commented by kayu_hiko at 2017-06-28 08:09
コメントありがとうございます。
いろいろなものが動き巡っていますね。
大きな流れです。
そうですね、また出会えるでしょうね。
きっと、いつかどこかで。


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