粥彦

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2017年 02月 05日

立春

立春

奈良の光は
眩しくて
鹿も
人も
目を細め
にこやか

二月堂の
石畳は
お水取りの賑わいを
待ちわびている

ささやきの小径の
馬酔木(あしび)
小さな蕾たちは
列をなして
春を待っている

今日は
奈良日和
明日は
やさしい雨が降りそう


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# by kayu_hiko | 2017-02-05 14:45 | 日々ノ呟キ | Comments(0)
2017年 02月 03日

亀抜き様

散文詩


亀抜き様

長い列であった。豆腐屋のヨシナシさんは呆れて水を打って帰ってしまった。亀を抜くことがこんな難儀な平日の午前。わたくしは葡萄を食べながらならんでいた。

青い葡萄を送ってくれたのは瓢箪山在住のカナトコ氏である。宅急便の封を開けるとまた箱があり繰り返すこと五度。で、漸く果実に辿り着いた。同封の書面には達筆で「あやまちすな」とあり。破いて捨てた。

待つこと約二十分。列からの離脱者が相次いだ。亀抜き様に近づいて自然と亀が抜けたのか、一様に暗い笑顔を残して去って行った。既に亀詰まりを起こしているわたくしは羨ましい。

小部屋に入るとおじさんかおばさんがいた。その人、亀抜き様は、いきなり左手を差し出しパアをした。わたくしは何のことか葡萄一顆をパアの薄い窪みに置いた。すると亀抜き様はしゅんと眠ってしまった。

今度は待つこと三十分。後ろの法学士が「まだですか訴えますよ」と早口の怖い顔。文学部美学科除籍のわたくしは「ゴメンナゴメンナ」を連発するばかり。はやく起きて光ってよ亀抜き様。

祈りが通じたのか、しばらくして亀抜き様は目を開けた。指示があり、わたくしは口を開けた。窓の外には午後の下弦の月。亀抜き様は、微弱波動を受け取ったふりをして徐にわたくしを診た。

口内一瞥、亀抜き様は、「オオ、ギッシリ亀ガツマツテオルワ」と言った。そして「シバラク様子ヲミヨウ」と呆れたお言葉。わたくしの亀らは大はしゃぎの末、また体内に潜り込んだ。





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# by kayu_hiko | 2017-02-03 19:14 | 作品 | Comments(0)
2017年 02月 02日

散文詩日誌 平等自由

自由平等というが語順が逆であろう。平等自由が自然な流れである。
全員が平等、の上に、それぞれの自由、がある。
だから、平等でない者は決して自由になれない。
区別以上の差別を行う者は決して自由になれない。
しかし、彼らは自由を求めてはいない。
他者の不自由を求めているだけである。



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# by kayu_hiko | 2017-02-02 13:28 | 日々ノ呟キ | Comments(0)
2017年 02月 01日

今ごろ Twitter


twitter はじめています。

いろいろとやってみたい2017年です。









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# by kayu_hiko | 2017-02-01 06:33 | 日々ノ呟キ | Comments(0)
2017年 01月 31日

散文詩日誌 カレンダー


カレンダーは、一年間の持久戦を戦っているように見える。
しかし、今日か明日、最初の犠牲者が発生する。
弔いの言葉もなく破り取られ棄てられる。
今後、彼らは間違いなく追い詰められる。
予め敗北が決定しているにも関わらず彼らはその持久戦に全力を尽くす。
彼らの誇りは毎日を戦うこと。





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# by kayu_hiko | 2017-01-31 14:41 | 日々ノ呟キ | Comments(0)