光の作りかた(老詩人の話 其の一)     


先月
出会った老詩人は
次のようなことを
ぼくに語った
 
 詩を作ることは
 いくつもの言葉に光を与え
 それらを星として空に眺め
 未知の星座を見つけるようなものだ
 
 なるほど と
ぼくは納得し
十日ほど
夜空を眺めてばかりいて
何も書けなくなった

今月
老詩人を訪れ
そのようなことを言うと
彼は
かすかに微笑み
 まず言葉に光を与えなさい と
指摘した
 その通り と
ぼくは思い
光の作りかたを空想して
三十日が経過した






【余談】

老詩人は、誰ですか? と
聞かれたことがあります

老詩人は
います とだけ
答えました

どこに住んでいる人ですか? と
聞かれました

僕のこころの中に と
答えました












.









.












[PR]
by kayu_hiko | 2018-02-04 06:00 | 歩きながらはじまること | Comments(0)